平成十六年度10月ノリ漁期日記

10月31日 水温21.5度 pH 8.22 気温が高いと水温も下がらない。干出は3時間風が無く乾きにくい気象条件である。ノリの細胞には悪い天気、ノリ網は乾いていないが海に戻した。

夕方から雨が降り出した。雷つき雨量は多い。昨年とよく似た降り方だ。
(今日沖へカメラを持っていくのを忘れ、携帯で撮った画像をアップしています)
10月30日 水温21.2度 pH 8.25 今日はノリ芽の状態は見た感じでは良く見えていた。
干出のしすぎと判断して干すのを休んでいたのが良かったようだ。(2日連続で休み)明日は干出の予定だが天気予報では曇り後雨だそうだ。20度を下回ると東部析水苑の排水中のクロラミン類(有機ハロゲン化合物)が分解速度が遅くなり漁場に到達してくる。

今年はこの漁場の西側になるので被害が出るのは少ないと思うが、昨年のように雨が多く降ると北東の風が良く吹く、そのような年は漁場全域で被害が出る。昨年がその年だ。
いずれにしても、被害が出るのはこれからである。(漁場は隣の組合と一年交代で西と東で変わっている)

関電の温排水中のクロラミン類は、この漁場に来るまでに分解されている。(理由は水温が高いのと距離が長い)しかし、この漁場で増設するたび青海苔が網に付くのが少なくなっている。これは事実だ。
10月29日 水温も少しづつ下がっているようだ。
海苔芽の様子は芳しくない。再冷凍の影響が出ているように思う。干出にかなり弱い親芽は流れてしまうだろう、二次芽が揃うまで張り込みは出来ない。右の写真2枚は単張りのセット枠を入れている様子、写っている船は私の船ではありません。
10月28日 水温22.3度 pH 8.22 赤潮がかなり少なくなっていた。ペーハも下がってきた北風が強く吹いたので沖へ流れていったと思う。
10月27日 水温22.5度(+1.8)pH 8.27 昨夜から北風が強く吹いていたが水温は下がっていない。また、赤潮は少し少なくなっているように見える。
右の写真は、虹が出ていたのでついでに撮った。
 ノリ芽は少し肉眼視出来るようになってきた。23日のゴミによってノリ芽が擦り取られて見えない所がかなりあるように見える。確認出来るようになるのはまだ少し先になりそう。
10月25日 水温22.3度 pH 8.38 赤潮が帰って来たようだ。全域ではない。綺麗そうな海域もある。水温が上がったらもぐっていたプランクトンが水面に出てきたと思う。
pH測定器の水温は約1.8度足すと海苔研と同じになるようだ。少し低めに出ている。
10月23日 この日は大量のゴミがノリ網の上に漂着撤去に12時間かかる。写真を二枚貼り付け。
右の写真はノリ網から取り除いたゴミの山この船は約3トン積める。取り除いた時刻は24日3時であった。
10月22日 水温18度 pH 8.0 海苔研から22日調べ「栄養塩」地方DIN29.0沖方26.8「水温」18.4度〜19.4度のデータが入った。種網を再張り込み400枚残り100枚は明日以降、赤潮は消えていたが水面に出ていない可能性がある。また、水面に出てくるかも・・・

今回のゴミは根っこ付きの流木が目立つ
10月20日 台風23号超大型の威力は想像を超えていた。網を上げていたのは、正解だったようだ。また川からゴミが凄まじい勢いで沖へ流されていた。雨の量と比例しているようだ。
警備艇の船長さんから、船の船首が岸壁にまた当たっていると電話を頂いて飛んでいくと、アンカーのロープを引くとこちらに寄ってくる。方ヅメのアンカーだからひっくり返ると効かない。
 いつも台風に備えてアンカーを一本余分に入れておく、そのアンカーを誰か知らんが一度上げた奴がいる。入れた時は確認しているから間違いない。とんでもない奴がいる。
10月19日 水温測らず(余裕が無かった)台風のコースが悪そうだ。沖縄に近ずき過ぎた。予想より早く来ると言うのでノリ網を全部揚げた。
17時間かかった。(すべて冷凍庫に入庫)単張りの日程が3日〜4日遅れることになる。
10月18日 水温23.2 p H8.31今日は赤潮が少し目立つそのせいか少しp Hが高い
今日は、少し干し過ぎたようだ。(明日は雨で網を干せないと思いよく干すつもりであったため)
また、台風が少しやばいようだ。影響が出る前に網をあげないといけない20日に判断する予定だ。
10月17日 水温は計らず。
左の写真は100倍顕微鏡で見たノリ網のノリ細胞を見たもの赤いミミズのように見えるのがノリ葉態
二枚見えている。一視野に多い所で12枚見える。縦割り寸前の大きさです。(20細胞ほどになっている)
10月16日 水温23.3度ここ二日ほど良く冷えて来た。 p H8.14赤潮がかなり少なくなってきた。北よりの風が沖へ流してくれたのか?
10月15日 水温は測らず昨日午後から西風が強く吹いていた。今日は北西の風
写真はノリ網を干し上げている所
11日に張り込んだ網の海苔芽の細胞は平均で7細胞最大は8細胞に成長していた。

また、ヤフー掲示板でイエローカードが出ていた。書き込みが出来ない。「生活と文化」→「環境と自然」→「瀬戸内海について意見の交換を・・・」
10月14日 水温0.3度下がっていた。PH 8.26前日北東の風が吹いたおかげかPHが下がってくれた。きょうも秋の風になっていた。赤潮が少し少なくなっていた。
栄養塩が少ないためか、ノリの細胞の色が薄く顕微鏡で見ても分かりにくい。12日入れた網の細胞数は4細胞になっていた。
10月13日 水温前日より0.3度下がっていた。PH 8.38北東の風が強めに吹いていた。
今日は種網110枚張り込んだ、残り90枚明日張り込みの予定。また台風が発生23号

写真は種網間出装置の沖側から八家港を写した所左は白浜海水浴場右は赤壁
左端の白い建物は東部析水苑(終末下水処理場)
10月12日 水温26度PH8.41 今日も暑い水温が下がる所まで行かない。
予定では張り込み枚数は200枚であったが150枚に変更赤潮がまた酷くなっているような気がする。
写真は海苔漁場のすぐそばを操業する、底引き網漁船灘のけんか祭りにはワタリガニやシャコが欠かせない。毎年同じこうけいだ。
10月11日 水温26度(ガラス棒)PH8.48(赤潮のせいだと思う)
予定どうり種網の張り込みを行う。150枚

明日の予定は波が無かったら200枚
写真は種網干出装置に網を張った所
10月10日  7日に入った(海苔研)栄養塩DIN9.3(地)DIN3.2(沖)8日に入った(海苔研調べ)漁場の水温25,7(地)24.9(沖)

私の水温系とは2度近く誤差がある。どうやら私の測定器が低いように思う。
水温が少し高い張り込み時期は来ているが、明日から入れる予定、
こちらの祭りをご紹介(写真を貼り付けます)
10月6日 漁場のPH8.2・水温23.2度順調に下がっている。気になるのは植物プランクトンが帰って来たことだ。また台風も気になる22号四国沖を通ると思うが、コースによっては雨が多く降る可能性もある。干出装置設置完了、予定では明日から種網を冷凍庫から出庫最終12日までに張りこむ予定500枚
10月2日 いよいよ始まりだ。今日種網を作る干出装置を設置に入った。後三日はかかる。
台風21号の置き土産ゴミの山だった。9月27日にあった、赤潮は消えていた。強風のおかげでどこかに飛んで行ったのだろうか?
9月27日 水温24.5度(漁場で)海苔研から今年第一回目の情報が入る。それによると26日の水温は白浜沖は26.2度栄養塩濃度はDIN 0.1〜0.5μgat/L となっている。赤潮が発生している原因はこれだと思う。海の色がダークブラウンに近かった。
ノリ漁場を囲む灯台を設置、また台風が21号来ると思う。
9月24日 ノリ漁場の灯台整備(ペンキ塗り、チエーン点検など)
明日も種網が付いているようだ。合計330枚になる。あと170枚
9月22日 水温26.3度(夢前河口)海苔研から種網90枚付いたので引き取り。
ヤフー掲示板のトピックに書き込みが出来なくなっていた。(生活と文化→環境と自然→瀬戸内海について意見の交換・・・)あと少しで消えるだろう。ダレが圧力をかけたのか?(想像は出来る)